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偏食は催眠で治せるのか?

2009/12/15改訂
1999/04/00初稿

催眠の実際例 偏食を番組中に修正

番組でも行った経験があります

※1998年11月にテレビ番組で行った内容(TBS系列ワンダフル)です。

「催眠で偏食は治りますか?」と聞かれることがあります。

ケースbyケースで一概には言えませんが、確かに効果はありますよ。何かのきっかけで戻らない限り持続性もあります。

以前に何度か出演していた番組でタレントさんを相手に修正を行ったことがあります。

最初ロケと言うか1回だけの出演、収録だけの予定だったんですけどね。意外に好評だったもので「生放送にも呼んでしまえ!」になったのかどうかは知りませんが、急きょ呼ばれて出演することになりました。

その時に番組の司会をされています、東幹久さんのトマト嫌いを本番中に治すように依頼されました。(近畿では放送されていません)

芸能関係者では有名な話らしいんですが、東さんのトマト嫌いは有名な話だったそうです。以前、他の番組に出演した折りに司会の女性(和田アキコさんです)に無理矢理に食べさされて苦労した経験があるようです。私はそうとは知りませんでしたけどね。依頼を受けて始めて知りました。

まあ当たり前の話でその番組は当時、関東でしか放送枠がありませんでした。私が住んでいた大阪では流れていなかったのです。実家のある四国や沖縄では流れていて人気があるようでした。

実家に帰った時、再放送で流される番組の幾つかが実家で流れていることを知らなかったのでとても驚きました。レストランで食事中に見知らぬ人に声をかけられたり、ジロジロ見られたりしましたので。

「催眠で治りますか?」とスタッフに聞かれたので「治るとは思うよ。ただし、催眠にかかればの話ですけど」と答えました。

それまで東さんとはまったく面識がありませんでしたから、わかる筈がないんですよ(笑)。会った事も見た事もない人に「催眠がかかるか?」と聞かれても流石に返答のしようがない。その時はスタジオに行ったこともないのですから。

推測で勝手に埋まってゆくスケジュール・・・

タレントさんの場合、テレビ番組などのVTRで表情や眼球の動きなどのチェックを行えば、ある程度の推測は可能ですけど100パーセント催眠誘導に成功するか?なんて自信はありませんよ。

他の実験のコーナーでやった「通りがかりの人に催眠はかかるか?」のコーナーのように、何人かに誘導を行ってそのうちの一人に成功すればいいのとは話が違います。被験者はたった一人に限定されていますから、その人が催眠にかからなければ話になりません。

当時、笑ってしまったのは前提が「かかる!」でスケジュールが動いてゆくこと。よく言えば信頼されていて悪く言えば過信です。実際にかかるとも大丈夫だとも私は言ってないのに「東さんのスケジュールを押さえました!」「先生は何月何日、1泊の泊まりがけできてください」「お部屋は押さえておきました!」とADに勢い込んで言われることです。

普通、ビビるでしょう。こっちは専門家とはいえ一般人なんですから。それでいいのか?と真剣に思った。

何が怖いってあーた、現場にいって東さんに催眠がかからなかったらどうするんでしょう? モノは偏食です。和田アキ子さんに無理やり食べさせられた時は泣いてたって話ですから大変ですよ。ご本人が苦手で嫌いでこれまで一度も食べられたことがないのに、演技で誤魔化せる訳もない。

一般の方の施術でもそうですが、実際の話「催眠にかかるかどうか?」がわからないのに「治るかどうか?」を聞かれてもわかりませんよ(笑)。行ってからでないと、はっきりとは言えないのが普通でしょう。

ネット上で商売を宣伝して催眠を行っている施設や先生によっては「催眠にかかるかどうか?」がわからないのに、まとめて回数チケットを売ってしまったり、費用を決めてしまっている所もありますが私にはそれが疑問です。

残念なことに催眠は万人向けではないんです。私も誘導の成功率を高めるべくありとあらゆる努力は惜しみませんが、それでもかからない人も存在します。なのに、会ってもみないうちに全てを決めてしまうのはどうか?と・・・。ロケでもそうですし一般の依頼でも同じです。

そういったことも何度も申し上げたんですけどね。当時担当だったADさんは「なーに、大丈夫でしょう!」の一言だった。

大物になるわ(笑)。

かるなら可能ですよ(笑)

一般の方にもお願いしたいのですが、このコーナーを読んでいきなりメールを送りつけてきて「催眠で治りますか?」と聞かないで下さい。

流石にわかりませんてば。

他の依頼も同じです。「ダイエットは可能ですか?」「費用は幾らでしょうか?」「禁煙は?」。焦る気持ちはわかりますが、もう一度、よく私のホームページの記述を読んでください。

どれの質問も結局は同じなんですよ。私は占師でも詐欺師でもありません。その時点で「必ず治ります」とか「100%大丈夫です!」なんて返事をすることはできないのです。

被験性のテストをしてみないとわかりませんし、その方が催眠の反応が良いかどうか判明するまでは安易な約束や返事をしないことにしています。遠方ですと交通費も馬鹿になりませんし、相手は効果に期待しています。それをいいかげんに行いたくありません。

テスト催眠を行い、被験者(相談者)の催眠に対する反応が良ければ確かに可能性は高くなります。かかるならば偏食も治る可能性はあります。現に何人もの誘導に成功し偏食を改善した経験も持ちます。

催眠には深くかかるが偏食は治らない、などといった経験は今までにはありませんね。結論としてはどちらかになります。催眠にかかるならば改善が可能ですし、治す際に殆ど苦痛はありません。

催眠がかからない、または受け付けない方の偏食を治すのは不可能でしょうし、私の手には余るでしょう。

催眠を用いて偏食を治すには大きく分けて二つになります。

根本になっている原因(要因、とも言います)に働きかけてそこから改善する場合と、食べ物を別の形、味覚や嗜好に合わせて変化させておいて後から徐々に現実に近づけてゆくかのどちらかを選びます。

そういった方法を用いれば本人にすれば気が付いたら治っていたり、平気になっていたってケースが多くなりますから苦痛は少ないでしょう。

偏食にもパターンがあります

偏食と言っても何種類かパターンがあります。大きく分けて2種類になります。まず、

  • 1.嫌いな食品が「同系統」に限定される場合

例えば「牛乳はダメだ!」って人は乳製品全般もダメって場合が多いです。食品そのものにアレルギーがあったり過去の嫌な記憶に結びついていたり。

東さんのように「トマトだけはどうしてもダメ!!」って人はトマトケチャップやミートソーススパゲッティも食べれないケースがあります。これは一連の流れから同系統の偏食と考えます。

おそらくは匂いとか食感とか何かの要因が重なっているのです。過去に何らかのトラウマがあり、味覚や食感、匂いに対する嫌悪感が同じ印象を引き起こす食品を嫌うようになります。

この偏食は意外に修正が楽です。匂いが味が噛み心地がと本人は色々とうるさいですが、これらは本人の過去の体験に根差す物が多いのでその部分さえ取り除いてしまえば、ケロッと治るようになります。

少し難しいのは子供の頃、特に乳幼児の頃に自分では記憶がなくてもミルクを詰まらせて吐きそうになったり、呼吸困難で死にかけた、また小学生の頃に学校の給食などで何か嫌な経験をしていて、それ(どういった出来事であったか?)については忘れている場合ですね。

子供の頃の辛かった体験が、現在の味覚と結びつくことで実際の食品の味とは違う情報(味覚)をつくり出していることがあるんですよ。現実には乳製品全てがダメだとしながらアイスクリームは平気で食べられたり、生クリームの入ってるシチューは美味そうに食ったりする人もいます。

生卵がダメなのにプリンは平気だったり。マヨネーズが大好きだったりもあります。人間というのは不思議なものですね。嗅覚が優れる犬であれば、同系統の食べ物は全滅だと思います。

要するに自分の中に生じた仮想の敵、イメージが阻害しているのです。これは比較的、容易に治ります。また一度治ってしまうと「なかなか」再発はしません。

※後で解説しますが、再発は稀なんですけどね(笑)。

催眠は行われる内容によっては効果が持続しない場合もありますが、このタイプの偏食については一旦、治ってしまったら、あまり後々まで悩む必要はないのです。

二種類の記憶様式

記憶には二種類の方式があります。叙述型の記憶様式と、手続き的な記憶様式になります。難しい話は避けますね。興味がある人は自分でネットで検索して調べてみて下さい。

叙述型、つまり知識として追加して記憶されている物と、過去の実体験として固定されてガッチリ記憶されている物があるんですよ。車の運転などが、手続き的な記憶様式の典型例でしょう。

しばらく、運転しなかったとします。

ひさしぶりにどこかに行くことになって「お前、運転頼むよ」と言われると「大丈夫かな~?」とご本人も考えると思います。ところが、実際に車を運転し始めると意外にスムーズに身体が覚えていたりします。「考えるより先に」身体が動いているって部分が、手続き的な記憶様式のミソなんですよね。

そこには「脳内ホルモンの分泌」も関わっています。

これは一定の手続きを践んで体験として貯えられた記憶は、なかなか薄れないことを示します。良い記憶も悪い記憶も、その時の体験に感情を混ぜた上で記憶されていると忘れなくなるんですよ。子供の頃の体験ほど、表面上の記憶からは消えていますが潜在意識に影響としては残っています。

自分で行った失敗や恥ずかしい思い、または喜びや悲しみ、もちろん食品の不味かった旨かったも含めて、つまり何らかの得た体験に「自分の感情」を交えた記憶は、後々まで影響を残すことがあります。

これは脳の神経細胞を繋ぐニューロン(シナプスとも言います)に隙間があって、その隙間を電気信号(記憶情報)が通る際に、ある種のホルモン(脳内物質)が関与しているからではないか?と言われています。

その時の感情や体験に合わせてホルモンが分泌され、それが記憶(電気信号)と一緒に情報として貯えられる形で過去の体験や記憶が定着するのではないか?と言われているんですよ。脳の構造や記憶の様式については、まだ、わかっていない部分も多数ありますが、そういった推測はなされるようになってきました。

体験で記憶、それも悪いイメージで固定されてしまった過去の体験は、本人の意思とは関係なく、同じ「嫌なイメージ」として「同じ手続き的な記憶様式」として付き纏うようになります。

つまりバナナを食べようと持ち上げたり皮を剥いたり、行為、ミルクをコップに注ぐ、トマトを包丁で切る、箸で何かの食品を摘んだり、色や形を見る、匂いを嗅ぐことが、車の運転と同じことに当たるのです。

ご本人にとっては見るのも嫌ですし、触るのも嫌なんですよ。悪いイメージが増幅しますから。

なぜ偏食が治るのか?

実際の話、人間の味覚はそれほど鋭くはありません。同じ大きさに刻んだ食品を目隠しをして食べさせると、それが何の食品だかわからなかったりもするんですよ。

人間の味覚は半分も機能していません。味を感じる器官を味蕾と呼びますが歳と共に現象してゆきます。煙草を吸う人で年配の人なら更に感覚は低下します。実際には味覚を感じているのは「鼻」の器官であり、噛んだ時に抜ける匂いが判断の基準になっている例も多いのです。

目で形状や色を見て、過去の記憶と照らし合わせて味覚を推測しています。風邪をひくと味がわからなくなるのは鼻が効かないからですね(笑)。

実際には人の味覚は相当に鈍いです。嗅覚ですらたいしたことはないでしょう。上記したようにトマトはダメなのにケチャップは平気、卵がダメでプリンが平気などといったことは同系列の食品として考えるならあってはならないことの筈で、それが味覚や嗅覚の鈍さの証明でしょう。

噛んでいる、食べているのは実際には「人間の持つ食品のイメージ」も含むのです。

偏食が治るのはね、催眠を用い一旦、その食品の悪いイメージを打ち切り、新たにその食品に対する良いイメージを植え付けるからです。人間は過去の経験の中からでもより新しい刺激や欲求、快感に近いイメージ(旨い、って感覚です)ほど明確に受け取り手放さなくなります。

後から受け取ったイメージや体験が、本人にとって苦痛がなくて快感に近いならば、そちらを優先するようになって行くんですよ。

一度、修正が完了すれば何かのきっかけがなければ元には戻りません。

治らないタイプの偏食

もう一つのタイプでは、

  • 2.食品全般に好き嫌いが多く、嫌いな物の比率が異様に多い場合

があります。

前のケースのように「何か」に限定されないんです。牛乳も嫌いならトマトも嫌い。下手をすれば牛肉も魚もバナナも嫌い。生活や食事のありとあらゆる所に自分の好き嫌いが入っており、偏食と言うよりも食べられる物が極めて限定される人もいます。

偏食という言葉は本来は食べ物が「偏る」(かたよる)ことを指すんですけどね(笑)。偏り過ぎて、食べれられる物の方が少なくなってしまっているケースがあります。

過去にこういった人を担当したことは何度かありますが、催眠を簡単に受け入れることは極めて稀です。殆どのケースにおいて、催眠そのものを受け入れられないか、食べ物のみならず他人との付き合方などにも自分の好き嫌いや感情を優先させます。

偏食が一種類とか二種類であるならば、前に書いたような過去の数回の体験やショックに根差す、と考えていいでしょう。催眠による改善は可能です。マイナスのイメージを消せば何とかなりますから。

ですが、あまりに偏食が多く、ありとあらゆる物に好き嫌いを持ち込んでしまう場合には育った環境に問題がある場合も多くなります。

その子供が育つ過程において本人が望む物だけを与えてしまっている場合があるからです。おばあちゃん子であったり、子供に親が手間がかけられないからと勝手にどこかに預けてしまっていたり、愛情を注がないまま特定の食べ物だけを延々と与え続ける(例えばチョコレートなど)環境で育つと、大人になるにつれて困ったことになってゆきます。

子供の丈夫な成長を願い「食べなくてはならない物は食べなさい」ときちんと教えたのは過去の話です。毎日の食事をファーストフードで与え続ける愚かな親もいます。先に味蕾の話を書きましたが、幼児期から思春期までの間に固定された味覚ばかりに慣れると味蕾そのものの数も減りますし、嗅覚や味覚は鈍感になります。

様々な食品を与え、味蕾や嗅覚、様々な触感を教えることはいわば親の愛情になります。ところが、何らかの事情で子供に手をかけられない、とか仕事や生活のためにどこかに預けたり、お金を与えて好きな物を買わせるような環境で育ててしまうと、なかなか偏食は治すことができません。

感じ取れるはずの器官が、最初から備わっていないか弱いわけですから。そこに個人のパーソナリティ、つまり好みとか感情が含まれます。

将来的には問題となってしまう

大人(この場合、親)やその周囲(祖父や祖母)が「可哀想に、可哀想に」などと言って、本人の欲しがる物ばかり与えて甘やかしてしまったりすると、食事は極端に偏ります。

わざわざ自分が好きでもない物を我慢して食べなければならない理由がないからです。子供は甘いものばかり欲しがりますよ。

子供の頃に多くの食品に馴染んでいないと、新たな味覚は育ちません。大人になってから自分で食品を選択できるようになっても、自分では欲しいと思わない場合が多いですね。同じ弁当を毎日食べたり、ずっとハンバーガーとコーラであってもご本人には苦痛ではないのです。

当然ですが、暗示や催眠も受け入れられなくなります。本人も偏食を真剣に治そうとは思いませんから。別に困る事はないですし、受け入れる必要がないんですよ。味覚が育っていないので食べ物をおいしいともあまり思わない。「私の生活に支障はない」と考えますから。

実際には支障は出ます。特に女性の場合、出産や子育ての時に食事を作ったりバランスのよい食生活を共にすることができません。恋人と同じレストランに行くことができないとか、自分が好きなものばかりを隠れて食べる行為もするようになります。

あまりに偏食が多いと同僚と居酒屋に行くとか、同級生と誕生日会をするとか、打ち合わせで得意先と会食する時などに苦労する場合もあります。

非常に残念ですがそういった人の場合、改善には大幅な時間がかかります。催眠のみでは難しくなるでしょう。一種類ずつ、順番に消していってもなかなかうまく行きません。それ以前に催眠を受け入れてもらう(カウンセリングを本人が受ける気になる)には、長い時間と何らかのきっかけが必要になるでしょうね。

激しい感情をぶつけるタイプが多い

そういった人は愛情に餓えたまま、大人になっているケースも多いのです。死なない程度に食品は与えられていたり、甘やかされていますが、ご本人が本当に求めていた物(両親の温もりや愛情など)が欠けている場合が往々にしてあります。

他人の手助けや愛情などはなかなか信じられません。感情の起伏が激しく、付き合っている男性や女性の裏切り、ほんの少しの行き違いや約束破りに激しく反応するタイプもいます。偏食が極端に多い人は恋愛も自己中心的になりがちだったりします。

暴れたり駄々っ子のような振るまいをしたり、無理を言って相手が応えてくれるかどうかで愛情や優しさを計ろうとします。おそらくはご本人も辛いでしょうね。

本人には悪気などはなく、子供の頃注いでもらえなかった愛情を現在、付き合っていたり側にいる誰かに無心に求めているだけに過ぎないんですけどね。

催眠も一種の手助けには違いないのですが、そういった人の心の中にはなかなか踏み込めなくなるんですよ。心の扉がなかなか開かなくなりますから。第三者が介入する部分がなくなるんです。扉を開くのが普通の人よりも難しいと同時に、一旦扉が開いてもそのまま閉じないという保証はありません。

ちょっとしたキッカケで心を閉ざしたり、激しい感情を爆発させますから、相手(この場合なら施術者)に不信感を持ち全体があっさり元に戻ります。

対応は極めて難しくなるでしょう。最近はニートなどと呼ばれる若者も増えていますが、そのうちの何割かはこういったパターンにも当て嵌ると思いますよ。

忙しいからといって育児や離乳食、子供の面倒を後回しにすると、後々になって取り返しのつかないトラブルになってしまい、結局は親と子の双方が頭を抱える結果を招きます。

催眠にかかるなら直るのでは?

私は催眠を用いて偏食を治そうと考える場合、催眠にかかると言うか、暗示を受け入れる素養があるならば必ず治ると考えています。

食生活の豊かになった現代、何が何でも偏食を治さねばならないかといえばそれはそれで疑問ですが・・・。私が子供の頃、給食でクジラの肉が出ていました。唐揚げとか竜田揚げだったですね(笑)。

その肉がまた固いのなんのって。揚げてから時間が経っている上に固いし不味いし、子供たちが大喜びするメニューではなかったような気がします。

貧しい時代はなんだって喰ったんですよ。偏食もする子は少なかった。例えばですが食糧事情が悪い地域、アフガニスタンやアフリカ、北朝鮮に偏食をする子供や大人がたくさんいるでしょうか?

私はいないと思います。しばらく絶食でもすれば何でも喰うんですよ。我慢する必要がなくなったから偏食も増えていますし、治そうともしなくなっているのです。好みのものだけ食べていても餓え死にしないですし、場合によってはジャンクフードだけでブクブク太っている例もあります。

催眠に「かかるならば」偏食の修正は可能だと思っています。

催眠をまったく受け付けないとか、かからない場合は最初から問題外ですからね(笑)。わかり易いと言えばわかり易いでしょう。テスト催眠を行ってかかるようならば、改善をお約束します。

女性の場合、結婚して自分の子供に偏食をさせたくない、次の世代に悪い習慣を引き継いだり職場で恥をかかせたくないと思う方なら、事前に改善しておいてもいいように思います。

東幹久さんの場合、ご本人の集中力の高さも手伝って、催眠の深化のスピードは早かったんですよ。事前に行ったテスト催眠の時点で、殆ど、トラブルは解消してしまいました。

現在も味覚は元には戻っていないでしょう。私は彼のトマト嫌いについてはあまり知らなかったので、そんなに驚きはしなかったのですが、番組のスタッフや周囲の人はビックリしたようですね。

余談ですが、某番組で

※ と、上に書いたのは1999年です。治してしばらくは元に戻っていなかったことが確認済みです。東さんの知人や友人、仲間やスタッフとの打ち上げでも食べて見せたとご本人が語っていましたから(笑)。

ところが、2005年の年末に関西ローカルで放送されてる番組でゲスト出演した東幹久氏がトマト嫌いにまた戻っていることを確認。ちょっとショックです。オセロのやってる番組で昔話のついでにトマトを出したらまた、すっごく嫌いになっていました。おまけに治っていたことも忘れていそうな勢いで。

ウ~ン、彼にいったい何があったんだろう???スタッフや知人に訊いて確認してみたい気もします。

偏食が治るのが凄いことのように思う理由

催眠で偏食を治すと不思議に思うのは、過去にはどんな方法を用いても治らなかったのに催眠を用いればほんの数分で治ったようにも感じるからです。

一時は様々な番組で催眠を用いて偏食を治すのが流行りましたね(笑)。雨後のタケノコのように様々な番組で取っ換え引っ換え「催眠で偏食が治る!」と煽っていました。

先に述べたような食文化の変化、環境に依存する傾向がありますから。私はそこまで深刻な悩みだとは思わないのです。はっきりいえば、そんなに一般人からの依頼とか相談はないでしょう。偏食が多少あったって死ぬわけじゃない。嫌なものは食べなきゃいいんですから。

偏食を治すってのを煽ってもあまり意味がありません。番組でそういったネタが下火になったのも、そういった背景が作用しているのでしょう。

実際にはね、子供の頃と大人になってからの嗜好(味の好み)は違うのですよ。まさかビールが旨いと感じる子供は少ないでしょう? 子供の頃は苦手だった筈の「苦味」も、大人になればなぜか「旨い!」と受け入れられる部分もあるんです。

ですから本人の嗜好が変わり、他の味は受け入れられるようになったのに、トマトの匂いや味だけが子供のままで受け入れられないってのがそもそもはおかしいのですよ。過去にあった何かの原因に囚われ、そこから一人では脱出できなかっただけだと思います。

ですから私が治したのではなく、彼は元々味覚を感じ取る力を持っており、私がそれに道筋を付けただけに過ぎません。トマトケチャップが大丈夫で、生のトマトだけがダメってのもおかしな話です。

一旦、道筋ができれば、別にその後は先導車は必要ないんですよ。目的地まで自分で歩くようになります。

その現象を始めて見た人にはインパクトはあるかもしれませんが、それはそんなに難しい施術ではないんですよ(笑)。催眠をきちんと学んだ人になら誰にだってできると思います。

東さんの場合もあの時の感覚なら戻る筈はなかったんですけどね? 何かあったんですかね? いつ感覚が戻ったのか知りたいです。事情を知ってる方はご一報ください。

タレントさんは凄いねー

タレントさんは集中力が高く誘導は比較的容易ですね。驚くのは催眠をかけた際に見せる才能の片鱗です。

一人ね、番組の打ち上げで催眠を行った女性がいらっしゃるんですが、その人がまた凄かった。以前(この文章の初稿は1998年です。年月の流れは早いものですね)に流行っていた「タイタニック号」に催眠を用いて乗せてあげるってのをやったんですけどね。

皆さん覚えてますか? 舳先に手を広げて乗る有名なあのシーンです。それを再現しましょうっのをやったんですが、その女性の凄かったのは最初に「海が恐い」って言ったんですよ。

確かにあの映画には、ヒロインの女性のセリフに確かにそういった言葉があるんですよ。私は覚えていませんでした。後でビデオで確認したらなる程、確かにそう言ってます。場面も私の記憶では昼だったんですが、実際の映画では夕方に近かったんですねー。

普通の人はそこまで覚えていませんよ。暗示で具体的な指示などしていないのに、それをそっくりそのまま再現しているのでビックリしました。この方はご自分では理解していないのでしょうが、潜在意識の領域、記憶の幅が異様に広いのでしょう。

タレントさんの集中力、記憶力は凄いですね。ビックリしました。

まあそりゃそうですね、毎日、何冊もの台本を覚えるんですから。少なくとも記憶力とか判断力、話す能力とかカリスマ性とか、普通の人とは違う部分を求められます。

東さんの偏食にしても集中力がなければ、あそこまで短時間で治るとは思えませんね。

催眠を一般の方に用いる場合にはもう少し、時間を戴くようにしています(笑)。そんなに短時間では集中できない人も多いので。全部が全部、たった数分で治るとは思わないで下さい。

これは特殊な例なんです。誤解なさらないように。

偏食も他の依頼も同じ

まずテストのために時間を下さい。これは禁煙でも偏食を治すのでもダイエットでも同じです。

どういった仕事においても事前に対価(費用)を明記、提示するのは当たり前になります。私もできればそうしたい。「費用は幾らで、回数は何回くらい」とあっさり言いたいですね。

ですが、催眠の場合はその性質上「かかるかどうか?」を確認してからでないとダメなんですよ。私はかからないとか、体質的にあまり受け付けないのに、費用を請求したり受け取るのにはどうしても抵抗があるんです。

頭が固いとも言われますが(笑)。おおよその金額を掲げておいて多めにとればいいのかもしれませんが。そういうやり方が嫌いなんですよ。

催眠に一度かかれば効果を高めるのは可能ですよ。自分の精一杯の技術と経験で相談者の要求に答えるように努力します。

テストそのものは数分で終わります。その結果、必要になる費用や通わないといけない回数がはっきりするでしょう。できる限り話し合いを行い、双方が納得できればそのまま受け持つようにしています。

確かに効率が悪いとは思いますけどね。私のように一々確認してから引き受ける所のほうが圧倒的に少数派です。それはわかっていますが仕方ありません。それは私のこの仕事に対するこだわりですから。

御依頼については、ホームページの依頼、指導のコーナーを参照して下さい。

仕事とか依頼を受けて出張していたり返信が出せない場合もあります。その際はご容赦ください。

1999年04月20日 初稿

2009年12月15日 加筆、修正

谷口信行

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